はじめまして、管理人のりこです。
41歳から大人の歯列矯正(ワイヤー矯正)を始め、インスタグラムで治療経過や治療中の悩みなどを発信してきました。
インスタグラムで約3000人(2024年10月現在)のフォロワーさんと歯列矯正に関する情報交換をしてきた中で感じたことは、大人の歯列矯正は決していいことばかりではないということです。
もちろん私自身は矯正をして歯並びがとても綺麗になったし後悔はありませんが、不具合も多く失敗とも成功とも言い切れずなんとも複雑な思いが残りました。
矯正治療は終わるまで、成功か失敗かわからないのでとても怖い治療です。
だから皆さんには気軽に始めてほしくない。
矯正期間3年半、保定期間2年、全て終えた今だからこそ伝えたいことがたくさんあります。
これから矯正を検討している方や現在矯正治療中の方に少しでも参考になれば嬉しいです。
インスタグラムでは治療途中の歯並びの写真をたくさん載せているのでそちらも並行して見ていただけるとよりわかりやすいと思います。
ではさっそく始めていきましょう!
その矯正あなたにとって本当に必要ですか?
矯正治療があなたにとって本当に必要なのか、なぜ治療したいと思うのか、その結果どういう未来が待っているのか、私の経験を交えながら一緒に考えていきましょう。
私が矯正をしようと思った理由
私は大きく凹んだ上の前歯(左1番)が小学生の頃からずっとコンップレックスでした。いじめとまではいかないものの凹んだ前歯を男子によくからかわれたりして、辛い思いをした記憶があります。
小学生の頃、親に矯正治療をするように言われたのですが、当時同じクラスの友達がギンギラ銀のワイヤー矯正をしているのを見て、子ども心に「あれは絶対やりたくない」そう思って頑なに拒否したのを覚えています。
子供の頃にからかわれたのがトラウマになったのか、「この歯並びは恥ずかしい」ずっとそんな思いを抱えながら生きてきました。いつからかカメラを向けられることが苦痛になり歯を出して笑えなくなり、写っているのはいつも口を閉じた不自然な笑顔ばかり。
まともに歯を出して笑ってる写真なんてほとんどないよ。
人生でうまく行かないことがあると鏡を見てはこの歯のせいにしたことも度々で(それは性格の問題だろっていうのは置いといて・・笑)
この歯がずっと嫌いだった。
もうこんな自分と決別したい。
そうだ矯正しよう!
そう思った2018年、40歳の冬。
でも40代からの矯正って遅くないのかな?
40代からでも全然遅くないよ!
でも大人の矯正にはリスクもあるから
メリットとデメリットをしっかり確認しておこうね
歯列矯正のメリット
矯正を検討している人は、「とにかく歯並びを綺麗にしたい」ということが一番の目的だと思いますが、ここでは実際に私が矯正をして良かったことをお伝えしたいと思います。
コンプレックスの解消
歯並びが綺麗になり長年抱えていたコンプレックスが解消されたことで自分に自信が持てるようになった。
歯を褒められるようになった
友人だけでなく、初対面の人にまで歯並びを褒められるようになったのは、奇跡としか言えません。
矯正前、当時小学2年生だった姪っ子にりこちゃんの歯ガッタガタやな〜!って言われたこともあったっけ。子どもって正直だねww
写真を撮られるのが怖くなくなった
矯正前は本当に写真が嫌いでした。写真を撮る時はいつも意識して口を閉じて笑うので不自然な表情の写真ばかり。友人にカメラを向けられるのもすごくストレスだったのが、今ではどの角度から撮られても綺麗に見えるので、自然に笑えるようになりました。
歯に対する意識が180度変わった
矯正前は、歯医者さんが嫌いで「予防歯科」を意識することはなく、「歯が痛くなったら歯医者へ行く」という考えでしたが、矯正をしたことで、毎日のフロスが当たり前になり、口腔ケアがいかに重要か理解できました。
歯列矯正のデメリット
矯正はメリットよりもデメリットのほうをよく考えて始めないと、こんなはずじゃなかった!と後悔します。
治療期間が長く矯正鬱になる
とにかく治療期間が長くて、途中で矯正が嫌になりやめたくてもやめられなくて、何回も闇に落ちる。
大金払っても成功するとは限らない
治療の種類や方法によっても異なりますが、70万〜120万ほどはみておいたほうがいいです。金額が高いから安心とは限りません。大金払っても失敗する時は失敗します。
治療中の痛みや違和感に耐えられる?
矯正は長期間の治療生活になりますが、月1回の調整日のあとは数日間痛みや違和感があります。痛みは数日でおさまりますが、激痛で寝られないことも何度かありました。私も初めて矯正装置をつけた時は、痛みと違和感で辛すぎて、装置を外したくて毎晩泣いていました。
食事や日常生活でのストレス
硬いお肉や硬いおせんべい、お餅などの粘着性のある食べ物や、装置に引っかかるような危険な食べ物を避けたり、とにかく食事には気を遣います。調整日のあとは特にバナナさえかじれなかったり、葉物は装置にすぐ引っかかるので見た目にとても汚く、家族以外の人との食事の時は、詰まりが気になってあまり食事を楽しめなくなりました。
大人の矯正にはリスクがつきもの
大人の矯正にはリスクがいっぱいです。後ほど詳しく書きますが、私の矯正の副産物として顎関節症になってしまったり、ブラックトライアングル、歯肉退縮、歯根吸収、くさび状欠損(歯と歯茎の境目の歯が欠けていく)などが起こっています。
何だか矯正するの怖くなってきた
怖がらせるつもりはないんだけど、リスクを知った上で
本当に矯正したいかじっくり考えてね
理想と現実のギャップ〜芸能人のような歯並びにはならない〜
メリットとデメリットを比較してみてどうでしょうか?皆さんはストレスの多い矯正生活に何年も耐えられそうでしょうか?
痛みや日常生活のストレスは、だんだんと慣れてきますのでなんとか乗り越えられると思いますが、矯正を終わった私が検討中の方に一番に伝えたいことは、
矯正治療をしてもあなたが理想とする芸能人のような綺麗な歯並びにはなりません!
もちろん中には完璧な歯並びになった方がいないわけではありませんが、ごく少数です。
元の歯の形や大きさや骨格によって歯を動かせる限界があったりするので、理想通りに行くとは限りません。矯正すれば完璧な歯並びになると思って始めてしまうと理想と現実のギャップに苦しむことになりかねません。
まとめ
矯正する前に、矯正のメリットとデメリットをしっかり比較してご自身がストレスの多い矯正生活に耐えられるか、矯正後の現実をしっかり受け止められる覚悟があるかどうか、じっくり考えてみましょう!
ちょっと気になるぐらいの歯並びだったらリスクの方が大きいと思うよ
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